SystemBase 「CS-428/9AT-ISO2」は、オプトアイソレーション方式により電気的に隔離しながらRS232信号をRS422/RS485信号に変換またはRS422/RS485信号からRS232信号に変換するコンバーターです。
通常15mまでの通信距離の制約を受けるRS232信号を、1.2kmまでの長距離通信に対応するRS422やRS485に変換することができます。ハードウェアのディップスイッチの操作で、RS232ポートにCS-428/9AT-ISO2を接続するだけで変換された信号が得られます。
RS232とRS422/RS485間の電気的な接続を絶縁するオプトアイソレーション機能を搭載し、最大DC2.5kVまでの電気的な衝撃から保護します。これにより通信の信頼性を高め、機器の長寿命と安定稼働を実現します。
CS-428/9AT-ISO2はRS422/RS485通信のためのオートトグリング機能を提供します。 この機能はRS422のマルチドロップ網が構成されたり、RS485網で出力信号同士の衝突を防ぐ役割をします。 この機能がハードウェア的に提供されるため、インターフェースモードの設定だけディープスイッチに設定すれば、自動的にインターフェースモードに合わせてオートトグリング機能をサポートしてくれる便利な機能です。
RS485では一般的にNon-Echoモードが使用されます。Non-Echoモードとは、装置がRS485通信線にデータを出力する間、RS485入力を無効にして入力信号を遮断します。 データを出力しない間に限り、外部機器からの入力を受け付けるものです。しかし、このNon-Echo方式では装置自身が出力したデータが正常に送信されているかどうか、出力したデータを受け取った装置からの応答信号を受け取るなどして確認することができません。
一方でEchoモードでは、機器自身が出力したデータをループバックさせ、出力したデータと照合することでデータが正しく送信されたことを確認します。出力したデータと再入力されたデータが一致しない場合は、再度出力して処理をおこないます。つまりEchoモードでは常に入力信号を有効化しておき、他の装置から送られたデータだけでなく、装置自身が送ったデータも再度受信する方式です。
線式RS485はRS422マルチドロップモードと結線方法と使用方法が同じです。 両者の違いは電気的な特性が異なりますが、最近多くのICメーカーが同じチップでRS422とRS485機能を具現するため、使用上の違いはありません。
通信速度 | 最大 921.6Kbps |
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通信距離 | 最大 1.2 Km. 24AWG ツイストペアケーブル使用時 |
コネクタ | RS232: DB9 メス, RS422/S485: ターミナルブロック5ピン |
信号線 | – RS232: TXD, RXD, RTS, DTR, GND – RS422: TXD+, TXD-, RXD+, RXD- – RS485: TRXD+, TRXD- |
RS422モード | Point to Point, Multi-Drop |
RS485モード | Echo, Non-Echo |
ディップスイッチ | RS422/RS485 切替 |
電源 | DC 9V/500mA, 外径3.47mm, 内径1.35mm (極性なし) |
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寸法 | 74.2(W) x 36.8(L) x 19.0(H) mm |
重量 | 50g |
動作温度 | -40~85 ℃ |
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保管温度 | -40~85 ℃ |
湿度 | 5~95% (非結露) |
認証 | CE, FCC, KC |
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