SystemBase 「sCAN」はRS232信号とCAN信号を相互に変換するシリアルCANコンバータです。
内蔵するプロセッサによるコマンド処理機能を備え、シリアルデータのコマンドを解析して設定を変更したり、CAN信号を送受信することができます。CAN送受信コマンドを変更することができるため、既存システムの変更なしに使用することができます。 コマンドをCOMポートターミナルを通じて伝達できますが、より便利に利用できるようにCAN Viewを提供しています。 CAN Viewは通信環境設定、テストはもちろん、ファームウェアアップグレードまでの機能を網羅した統合型ユーティリティです。
sCANはデータ送信時にエラーを検出した場合に再送信できるART機能(Automatic Retransmission : 自動再送信)のほか、CAN Bus-off発生時に自動的に復旧するABOR(Automatic Bus-Off Recovery : 自動バス停止復旧)機能を備え、信頼性の高いCAN通信を提供します。
sCANはハードウェア的に受信したいCAN IDのみ受信できるマスキング機能を備えています。CAN通信では受信CAN IDとMaskからなるCANネットワーク上のすべてのCANフレームのうち、所望のCANフレームのみに限定してハードウェア的にフィルタリングすることで通信処理の負荷を低減できます。COMポートターミナルまたは専用ユーティリティソフト「CAN View」にて設定できます。
設定やテストが行える統合型ユーティリティソフトウェア「CAN View」を提供。 GUI環境で簡単にsCANの通信設定の変更が可能。通信テストおよび通信状態の監視が同時に行えます。CANバスデータのモニタリングや、他の機器へのデータ転送ができます。
CAN ViewはGUI環境のユーティリティです。 sCANを通じて送受信されるCANデータのモニタリングおよびテストが行えます。 モニタリング中に得られたCANデータをTXTフォーマットで保存してデータ分析等に活用できます。
sCANのシリアル通信環境を自動的に探してくれる機能です。 この機能は、sCANのシリアル通信環境を覚えていない場合、便利に利用できます。
CAN 通信規格 | CAN 2.0A および 2.0B |
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通信距離 | 最大1 km |
通信速度 | 最大1Mbps |
コネクタ | DB9 オス |
信号 | CAN_H, CAN_L, VDD, GND |
通信距離 | 最大15m |
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通信速度 | 最大460.8 Kbps |
コネクタ | DB9 メス |
信号 | TxD, RxD, GND, RTS, CTS, DTR, DSR |
ユーティリティ | CAN View |
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OS | Windows 7 以降 |
LED | RDY, DATA, ERR |
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電源 | DC 5V: CAN VBUS またはシリアル端子から給電 |
寸法 | 34.9(W) x 67.1(L ) x 16.5(H) mm |
重量 | 23.3g |
動作温度 | -40~85℃ |
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保管温度 | -40~85℃ |
湿度 | 5~95% 非結露 |
認証 | CE, KC |
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